色の恒常性

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色の恒常性の意味とは

色の恒常性とは、ある物体を異なる照明環境で見たときに、色が変わって見えるはずなのに、変わっていると知覚しない現象のことです。

例えば人の顔の色。私たちが顔の色を知覚できるのは、顔に反射した光が網膜に入るからです。このときの光の分光分布(可視光線に含まれる380nm〜680nmのそれぞれ波長の量や割合)は、照明によって異なります。

そして、分光分布が異なると、色は違って見えるはず。なので、同じ人の顔でも、日中に太陽光の下で見た時と、夜間に白熱電球の下で見た時では、本来は違った色に見えるはずです。しかし、私たちは前者と後者では、顔色が違うとは認識しません。

また、別の例としては、白い壁があります。同じ壁を見ても、晴天の日中と夕暮れ時と夜間では目に入る光の分光分布が異なるので、本来は違った色に見えるはずですが、私たちはいずれの場合も「白い壁」として認識しています。

夕焼けに染まる白い壁
夕焼けに染まる白い壁
photo credit: bigbear3001 via photopin cc

これが、色の恒常性です。色彩検定2級公式テキストは、この現象を「対象の色を周囲の照明環境から推測して見ている」と解説しています。検定試験的には、あまり突っ込んだことは問われませんので、脳が何らかの情報を補足しているという、ざっくりとした理解でいいかと。

色の恒常性につき、検定試験において注意が必要なのは、演色性や色順応との区別ですね。以下、順番に見ていきましょう。

まず、演色性との関係ですが、演色性というのは、照明の加減で色が違って見えること。お店で素敵な色だと思って買った服が、家に帰って見てみたら、まるで違う色に見えてがっかり、というのがよい例です。

まさに分光分布が異なれば色が異なるという話で、色の恒常性とは真っ向から対立するのですが、矛盾するものではないそう。

カラーコーディネーター3級公式テキストによると、対象物が私たちがよく知っている場合には色の恒常性が起こりやすく、よく知らない場合には演色性の問題となるようで、照明や色を考える際には、どちらが起こるかをよく検討する必要がありそうです。

次に、色順応との関係ですが、色順応は、サングラスをかけたときの色の見えなどを例に説明される現象。かけはじめは視界がグラスの色を通した色に見えるけれども、錐体のはたらきによって、次第にグラスの色が意識されなくなる。これが色順応です。

まとめますと、異なる分光分布の光の下で同じ対象物を見たときに、

  • 色の違いを知覚しない→色の恒常性
  • 色の違いを知覚する→演色性の問題
  • 色の違いを知覚するが、そのうち意識しなくなる→色順応

となります。

ということでこのページでは、カラーコーディネーター3級と色彩検定2級必須の色の恒常性についてご説明しました。意味や具体例、似た概念との比較など、しっかり押さえておいてください。

* 「色彩の科学」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

色の恒常性が働く場合、夕焼けに染まった白壁をどう認識する?
A)白いと認識する
B)赤っぽいと感じる
C)時間がたつと白く感じられる


理解度クイズの正解:A)白いと認識する

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