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閾の意味とは

閾(いき)とは「境目」を意味する言葉で、感覚を生じさせるのに最小限必要な物理的刺激の強さや、刺激の変化の幅のことです。

コップからあふれる水
コップからあふれる水
photo credit: shioshvili via photopin cc

「感覚を生じる」とは、ある刺激により色が見えたり、においを感じたり、音が聞こえたりすることですが、物理的に存在する刺激が、すべて人間の感覚を生じさせるわけではありません。

例えば、はるか遠くにある弱い光や、遠くで鳴っている小さな音など、刺激の量がある一定の量を下回ると、その刺激は人間に感覚を生じさせることができません。人間にとって、その刺激はないのと同じです。

この、感覚を生じるか生じないかの境目の刺激量を「刺激閾(絶対閾)」といいます。色彩の分野における刺激閾の例には、「明るさの刺激閾」や「波長の刺激閾」などがあります。前者は、明るさが感じられる最小の光の量、後者は色が知覚できる最小の光の波長の長さです。

他方、刺激閾を上回る刺激の量がある状態で、その刺激の量を変化させたときに、人が「変わった」と知覚できる最小の変化の幅を「弁別閾」といいます。

色彩の分野における弁別閾の例には、「明るさの弁別閾」「波長の弁別閾」「純度の弁別閾」などがあります。これは、すでに知覚していた明るさや色が変わったと感じられる刺激の変化量のことです。

言い換えると、変化した量が弁別閾より小さい場合は、「変わった」という感覚を引き起こしません。なので、明るさや色を微妙に変化させるときは、それが無意味にならないように、弁別閾を意識しておく必要があります。

ポイントをまとめますと、

  • 閾には刺激閾(絶対閾)と弁別閾がある
  • 刺激閾(絶対閾)=刺激があると知覚できる最小の刺激量
  • 弁別閾=刺激が変化したと知覚できる最小の変化幅
 

です。刺激閾は「あるかないか」の問題、弁別閾は「変わったかどうか」の問題であると整理しておいてください。

なお、明るさであればlx(ルクス)、波長であればnm(ナノメートル)という具合に、閾の刺激量を物理的な値であらわしたものを「閾値(いきち)」といいます。

* 「色彩と心理」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

「閾」←この漢字、何て読む?
A)ばつ
B)いき
C)わく


理解度クイズの正解:B)いき

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