記憶色

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記憶色の意味とは

記憶色とは、人が特定のものについて記憶している色のことです。

自身で撮影した写真をご覧になって、「あれ?色がきれいに再現できてないなあ」と思ったことはありませんか?

空や海の色がくすんでいる、りんごの色が黒っぽい、桜の色がピンクというより白だ、子供の肌色が不健康だ、などなど。そして、雑誌やテレビ、パソコンの画面で見る写真と比較して、「やっぱりプロは違うなあ」と思ったり。

しかし、それらの違和感は、カメラの性能や撮影技術のせいではない可能性があるのです。むしろ、プロが実際の色に忠実になるよう撮影した写真をそのまま見せられると、なおさらがっかりしてしまうかもしれません。

なぜ、そんな現象が起こるのか。これは、実際の色が記憶色と異なるためです。私たちは、これまでの経験から、空はこんな色、桜はこんな色、リンゴはこんな色というイメージを持っています。

イメージの色は、一般に、実際の色を強調したものだといわれています。明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、鮮やかな色はより鮮やかに。「青空」「真っ赤なリンゴ」「紺碧の海」「白い肌」「漆黒の髪」などの言葉にひきずられて、異なる色相で記憶しているものもありそうですね。

青空
青空
photo credit: Feggy Art via photopin cc

赤いリンゴ
赤いリンゴ
photo credit: Christian Gonzalez Veron via photopin cc

白い肌
白い肌
photo credit: Matthieu Luna via photopin cc

つまり、記憶色とは思い込みに過ぎない色とも言えるのですが、わがままなことに私たちは、記憶色と写真の色を比較し、「色が悪い」「写真が下手」「不健康」「まずそう」と評価するのです。

バートルソンの1959年の実験でも、実際の肌色の測色値と、記憶されている肌色に近いさまざまな肌色の写真を作成し、評価者に見せたところ、好ましい色として評価されたのは、記憶色に近い色だったそう。

ということで、特に商業用の写真では、フィルターをかけて撮影したり、撮った後で色の補正をしたりと、私たちの記憶色ににそって再現がなされるよう工夫がなされています。

* 「色彩と心理」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

実際の色と記憶色を比較すると、記憶色の方が( )傾向があるとされる。 A)明度も彩度も高い
A)明度も彩度も低い
C)明度は低く彩度は高い


理解度クイズの正解:A)明度も彩度も高い

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