シュヴルール

new 検定試験対策はコチラ → カラーコーディネーター検定 色彩検定

シュヴルール(Michel-Eugene Chevreul、「シュブルール」とも表記)は、フランスの化学者です。1786年生まれ、1889年没。フランス王立ゴブラン織製造所の研究所長を務めていた際に、今日の色彩調和論の基礎とも言えるいくつかの法則を発見しました。

シュヴルールの写真
Nadar [Public domain], via Wikimedia Commons

発見のきっかけとなったのは、勤務していたゴブラン織の工場に、青やモーヴ、灰色、茶色、黒などの色の仕上がりが悪いとの苦情が寄せられたことです。

ゴブラン織の一例
ゴブラン織の一例
photo credit: waldopics via photopin cc

苦情の原因は、染色の問題ではなく、色の組み合わせの問題であるということに程なくして気が付いたシュヴルールは、実験を重ね、その結果を1839年に著書として発表しました。

本の名前は、『色彩の同時対比の法則とこの法則に基づく配色について』(『色の同時対比の法則』と簡略化されることも)。その中で、彼が展開した色彩調和論は、大きく「類似の調和」と「対比の調和」に分類され、それぞれにつき三つずつの類型があります。

それらの類型を、以下に列挙してみましょう。このシュヴルールの計6種類の配色調和の類型は、色彩検定でもカラーコーディネーター検定でも頻出です。

ただ、両テキストで表現が微妙に異なり、詳しく書くとかえって混乱してしまいそうですので、ここではかなり簡略化した表現を用いました。

類似の調和

@同一色相で異なるトーンの配色
同一色相で異なるトーンの配色

A似た色相で似たトーンの配色
似た色相で似たトーンの配色

B一つの色相(主調色)に支配された配色
一つの色相(主調色)に支配された配色

対比の調和

@同一色相で対照トーンの配色
同一色相で対照トーンの配色

A似た色相で対照トーンの配色
似た色相で対照トーンの配色

B対照・補色色相で対照トーンの配色
対照・補色色相で対照トーンの配色

以上、シュヴルールの類似の調和と対比の調和でした。検定テキストの色彩調和の項目で学ぶ、トーンアンドトーン配色や、ドミナントカラー配色、補色色相配色が調和するということは、19世紀にすでにシュヴルールが発見していたということがお分かりいただけると思います。

ところで、シュヴルールはもともと色彩の専門家だったわけではなく、脂肪酸の研究者として名を馳せていた人でした。例えば、オリーブ油やキャノーラ油に含まれるオレイン酸という物質をご存知の方も多いと思いますが、あれはシュヴルールが初めて分離に成功したものだそうです。

また、彼は102歳で亡くなるまで、ずっと元気で研究者として過ごし、晩年には人体の老化についての研究を始めようとしていたとのこと。

いや、なんというか、すごい人もいたものですね。検定テキストでシュヴルールの色彩調和論について読むときは、これらのことを思い出していただければ、より興味深く学習ができるのではないかと思います。

* 「色彩にまつわる人々」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

『色の同時対比の法則』のシュヴルールは、何の工場で研究所長を務めていた?
A)ダマスク織
B)ゴブラン織
C)セーブル磁器


理解度クイズの正解:B)ゴブラン織

このページのトップへ▲

ブログパーツ