アゾ系顔料

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アゾ系顔料の意味とは

アゾ系顔料は、有機顔料の一種で、主に黄色と赤色を発色します。「アゾ」は窒素原子同士の二重結合を持つ化合物を意味する「アゾ化合物」(化学式では「N=N」と表わされる)からきています。

赤色顔料(イメージ画像)
赤色顔料(イメージ画像)
photo credit: Hector Hurtado via photopin cc

分子構造中に含まれる「N=N」の数により、「モノアゾ」「ジスアゾ」に分類されたり、製法によって「溶性アゾレーキ顔料」「不溶性アゾ顔料」「縮合アゾ顔料」に分類されたりしていていて、ややこしいのですが、ここでは、製法を中心に、両分類を関連付けながら解説していきましょう。

まず、「溶性アゾレーキ顔料」とは、モノアゾ系(「N=N」をひとつ持つ)の染料を、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、マグネシウムなど金属元素と結合させて顔料化したもののことです。

耐光性や耐熱性が不十分なのですが、色が鮮明で、透明度があり、安価であるために、印刷インキ用に広く用いられています。代表的なものは、赤色のブリリアントカーミン6B。

次に、「不溶性アゾ顔料」は、金属元素を含まない顔料で、代表的なものは黄色のジスアゾイエロー(「ジスアゾ」とは「N=N」を二つ持つという意味です)です。アゾレーキ顔料よりは耐光性、耐熱性が高く、着色力の高さと透明性から、これも印刷インキ用に幅広く使われています。

最後に、「縮合アゾ顔料」ですが、これは不溶性アゾ顔料の分子を大きくすることにより、耐溶剤性、耐光性、耐熱性などを改良したもので、そのぶんコストが高く、高級な顔料とされています。また、分子が大きくなった分、透明度が低いという欠点もあります。

以上、アゾ系顔料のお話でした。長くなりましたし、非常にややこしいので、ポイントをまとめておきますと、

  • アゾ系顔料の色は主に黄色と赤
  • 耐光性や耐熱性が高い順に並べると、縮合アゾ顔料>不溶性アゾ顔料>溶性アゾレーキ顔料
  • ただし、縮合アゾ顔料はコストが高く、透明度が低い

となります。分子とか化学式とかいう言葉を見るとゾッとするという方も、上記ポイントだけは必ず押さえておいてください。

* 「色彩と素材」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

主に赤と黄を発色する「アゾ系顔料」のうち、一般にもっとも高級とされているのは?
A)溶性アゾレーキ顔料
B)不溶性アゾ顔料
C)縮合アゾ顔料


理解度クイズの正解:C)縮合アゾ顔料

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