アルマイト

new 検定試験対策はコチラ → カラーコーディネーター検定 色彩検定

アルマイトの意味とは

アルマイトは、アルミニウムの代表的な表面処理の方法で、表面に被膜を作って耐食性や耐摩耗性を高めたり、着色をしたりする効果があります。

アルミの食器
アルミの食器
photo credit: Katie Askwith photography via photopin cc

アルミニウムは、大気中で酸素と結合して、表面に「酸化アルミニウム」という物質を作るという性質を持っています。この酸化アルミニウムは、それ以上変化することなく、内側のアルミニウムを保護します。

ただ、自然にできる被膜というのはすごく薄くて、そのままだと白い錆が発生したりするんですね。そこで、硫酸などの電解液の中にアルミニウム製品を入れ、電流を流して、表面に人工的に厚くて丈夫な被膜を作る方法が考えだされました。

この方法を、「陽極酸化被膜」というのですが、昭和6年、理化学研究所がシュウ酸を使った陽極酸化皮膜を「アルマイト」と命名し、登録商標としたことから、陽極酸化被膜一般のことを「アルマイト」と言うようになったようです。ステープラーのことを「ホチキス」と呼ぶようなもんですね。

アルマイトには、いろいろな種類がありますが、もっとも一般的なのは硫酸被膜で、色はシルバーです。用途はアルミサッシなど。

アルミサッシ
アルミサッシ
photo credit: Janneau Menuiseries via photopin cc

その硫酸被膜を染料で染色したものが「染色被膜」で、これは比較的耐候性がよくないので、この処理をしたアルミニウム製品は、主に屋内で使われます。

硫酸被膜を施したアルミニウムを、さらに金属塩を含む電解液内で電解し、金属を吸着させて発色させたものが「電解着色被膜」です。色の表現範囲が広く、耐候性・耐食性にすぐれるので、ビル外壁のカーテンウォールなどに用いられます。

他方、染料や金属塩を使わず、アルミニウムの材質と電解液の種類、濃度、温度など条件の組み合わせで発色をさせる処理を「電解発色被膜」といいます。こちらも電解着色被膜と同じく耐候性・耐食性にすぐれるのですが、色の表現範囲は狭く、ゴールド、アンバー、ブロンズ、グレーなどに限られます。

電解着色被膜と電解発色被膜は、ちょっと区別がややこしいですが、金属塩を使って着色するのが「電解‘着色’被膜」、金属塩を使わず条件の組み合わせで発色させるのが「電解‘発色’被膜」と憶えておいてください。

他に、アルマイトに関連する表面処理として、アルマイトを施した上にさらに塗装をする「複合被膜」という手法もあります。

* 「色彩と素材」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

次のアルマイト処理のうち、色の表現範囲が最も広いのは?
A)硫酸被膜
B)電解着色被膜
C)電解発色被膜


理解度クイズの正解:B)電解着色被膜

このページのトップへ▲

ブログパーツ