識別性

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識別性の意味とは

識別性(しきべつせい)とは、複数の対象の中での区別・認識のしやすさのことです。

例えば、鉄道の路線図や、電気ケーブル、水道における温水と冷水の蛇口、形だけでは見分けにくいところを、色で見分けられるように配慮したものがありますが、これらは色の識別性を利用していると言うことができます。

路線図と、電気ケーブルの各線がすべて同じ色だったら、大変な混乱をきたしてしまいそうですね。

識別性の例(鉄道の路線図)
識別性の例(鉄道の路線図)
photo credit: Oran Viriyincy via photopin cc

識別性の例(電気ケーブル)
識別性の例(電気ケーブル)
photo credit: teclasorg via photopin cc

また、色の識別性は、同じシリーズの商品のイメージの統一を図りつつ、味や匂いなどの区別を助けるためにも用いられます。例えば、カレールーなどのパッケージは、甘口、中辛、辛口でデザインはほぼ同じですが、色で瞬時に区別がつきますよね。

このように、私たちの社会では、色の識別性を利用して、人々のものの見分けを助けているわけですが、注意しなければならないのは、それぞれ異なる色にすれば何でもよいわけではないということです。

ポイントが二点ほどありまして、ひとつは色の連想や象徴、二つ目は色覚の多様性。以下、それぞれ順番に説明していきましょう。

1.色の連想や象徴に注意

色の連想とは、ごく簡単に言うと、色を見て何かを思い出すということ。例えば、赤を見てリンゴやポストなど赤い物を想像したり、「情熱」という抽象的な概念を思い浮かべたりすることです。で、その連想が多くの人に共有され、「赤といえば○○、○○といえば赤」となった状態が、色の象徴。

世の中には、そのように何かのイメージと結びつき、場合によっては社会の約束事になっている色というものがあり、それに反した色の塗り分けは、人々を混乱させます。例えば、水の蛇口が赤でお湯の蛇口が青だったら、どうなるでしょうか?

2.色覚の多様性に注意

カラーユニバーサルデザインのページで触れましたが、世の中には、赤から紫までの色がまんべんなく見分けられる人だけが暮らしているわけではありません。

例えば、いわゆる色盲や色弱の人の中には、例えば、オレンジと緑、水色と青みががかったピンクの区別がつきにくい人がいます。そのような色の併用は、避けることが望ましいでしょう。

P型色覚のシミュレーション画像
P型色覚のシミュレーション画像

  • ※P型色覚とは、L錐体(赤色錐体)の遺伝子がない、または働きが弱い人の色覚です。
  • ※実際の色を示すのではなく、見分けにくい色の組合わせを示すためのシミュレーションです。

ということで、以上、色の識別性を利用してものの区別をするときに注意すべき点をお話しししました。

識別性は、カラーコーディネーターでも、色彩検定でも2級の学習項目です。試験では、同じく色による物の知覚についての用語である「誘目性」「視認性」「明視性」「可読性」などとの区別が問われますので、違いをしっかり押さえておいてください。

* 「色彩と暮らし」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

色の識別性の観点から不適切なのは?
A)オリジナリティを追及する
B)色覚の違いに配慮する
C)色の持つイメージに注意する


理解度クイズの正解:A)オリジナリティを追及する

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