グラスゴー派

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グラスゴー派の意味とは

グラスゴー派とは、19世紀末、芸術家集団「4人組(The Four)」を中心として、イギリスのスコットランド南西部の都市・グラスゴーに集まった建築家・デザイナーたちのグループのことです。

「4人組」を構成していたのは、チャールズ・レニー・マッキントッシュ、マーガレット・マクドナルド、フランシス・マクドナルド、ハーバード・マックネアでした。

彼らは、グラスゴー芸術大学の授業で出会い、活動を共にするようになりました。

グラスゴー大学
グラスゴー大学
photo credit: The Consortium via photopin cc

ちなみに、マッキントッシュはマーガレット・マクドナルドと、そしてマーガレットの姉妹であるフランシス・マクドナルドはマックネアと、それぞれのちに結婚しています。

4人組を中心とするグラスゴー派は、家具、ポスター、絵画作品、銀細工などを創作し、その活動範囲はグラスゴー、ロンドン、そしてオーストリアのウィーンに及びました。

中心人物のマッキントッシュの、後の直線的でシンプルな作風からは想像しがたいですが、当初のグラスゴー派は、幻想的な曲線装飾が特徴だったようです。

グラスゴー派の初期
グラスゴー派の初期
photo credit: MCAD Library via photopin cc

当時の評判はさんざんなもので、特に1896年のアーツ・アンド・クラフツ展では、主催者から「奇妙な装飾の病」と非難され、以後の出品が禁止されたとか。その時期のマッキントッシュの絵画を見ると、確かに病的な雰囲気ではあります。

マッキントッシュの絵画
マッキントッシュの絵画
photo credit: dalbera via photopin cc

しかし、1893年創刊の美術工芸の雑誌『STUDIO(ステューディオ)』だけは、グラスゴー派を擁護し、その活動を大きく取り上げました。

その『STUDIO』の記事が、クリムトらウィーンの芸術家たちによって結成された「ゼツェッション(ウィーン分離派)」の造形に影響を及ぼし、1900年のウィーン・ゼツェッション展を通じて、特にマッキントッシュの名が広まることとなったそうです。

CRマッキントッシュの画像
CRマッキントッシュの画像
photo credit: Hui-Chun Chen via photopin cc

ただ、その後、マッキントッシュ自身は、退廃的な曲線美とは対照的な、モダンデザインに通じるシンプルで直線的な作風に移行しました。

マッキントッシュの代表作には、

ヒルハウス
ヒルハウス
photo credit: mksfca via photopin cc

ヒルハウスチェア(ラダーバックチェア)
ヒルハウスチェア(ラダーバックチェア)
photo credit: roaming-the-planet via photopin cc

ウィローティールーム
ウィローティールーム
photo credit: moqub via photopin cc

などがあり、これらはグラスゴー派の代表作としても語られます。

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理解度クイズ(正解は記事下)

グラスゴー派について、正しくないものは?
A)初期は幻想的な曲線装飾を用いていた
B)ウィリアム・モリスがリーダーだった
C)代表作に「ラダーバックチェア」がある


理解度クイズの正解:B)ウィリアム・モリスがリーダーだった

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