アースカラー

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アースカラーの意味とは

アースカラーとは、1970年代前半から中頃にかけて流行した、土、砂、木、植物など自然物をほうふつとさせる、主に茶系の色のことです。

アースカラー
photo credit: Thad Zajdowicz Badlands National Park - In Explore via photopin (license)

ややこしいのが、テキストによって、例として挙げられている色が微妙に異なること。

例えば、カラーコーディネーター1級(商品色彩)検定テキスト(『カラーコーディネートの実際 第2版』)では「ブラウン、グリーン、オリーブ」となっていますが、同検定3級テキストでは「ブラウンやベージュ」と解説されています。

それに対し、色彩検定1級テキストでは、こげ茶やテラコッタなど赤みがかった茶色のみが「アースカラー」。ベージュや明るい茶色は「ナチュラルカラー」と分類され、カーキやオリーブは独立した流行色として扱われています(公式テキスト2版 P.108〜109参照)。

これは困ったなと思いましたが、このサイトでは、両検定を対象としているため、幅を広く取って、ベージュからオリーブまでを「アースカラー」として、話を進めます。

アースカラー人気は、1960年代後半に、アメリカの若者層に支持された「ヒッピールック」など、自然志向のファッションから火がついたと言われます。そしてその後、ファッションだけではなく、車や家電などにも幅広く用いられるようになりました。

アースカラーの車
photo credit: chal70 via photopin cc

この流行は日本にも波及します。例えば、1973〜74年に販売されていた、トヨタのカローラ・レビンとスプリンター・トレノのJ1600モデルのカラーバリエーションのひとつはオリーブでした。

そういえば、私の大叔父の当時の車、確かスズキのフロンテという軽自動車だったと思うのですが、それがやはりオリーブ色でしたね。

スズキフロンテのWikipediaからは、67年〜79年までに販売されていたモデルにおいては、ブラウンやグリーン系の色が代表的だったことがうかがえます。

さて、日本におけるアースカラー支持の背景には、公害問題、73年のオイルショックに伴う不景気などがあったとされています。

高度成長のお祭り気分から一転、厳しい現実に直面し、自然を大切にしよう、地に足がついた生活をしようという気分になった人々にとって、アースカラーは、しっくりくる色だったのでしょう。

実際、日本がオイルショックから回復し、工業先進国の地位を確固たるものにした80年代には、アースカラー人気は終息しました(ちなみに、80年代はパステルカラーやモノトーンが人気)。

その後、バブルが崩壊した1990年前後に、再び自然を思わせる落ち着いた色が人気となったという流れを考えると、この説はとても説得力がありますね。

ただ、注意が必要なのは、90年前後に流行したベージュ系の色は、「アースカラー」ではなく「エコロジーカラー」と呼ばれるのが一般的だということです。

また、エコロジーカラーには、海や空などをイメージさせる青系の色も含まれている点が、アースカラーとは異なります。

地球
photo credit: NASA Goddard Photo and Video via photopin cc

なお、「アースカラー」「エコロジーカラー」と混同されがちな「ナチュラルカラー」にも言及しておきますと、こちらは「自然素材の色」。洗いざらしの布や白木の色などを指して使われることが多いようですね。

ナチュラルカラーの例
photo credit: storebukkebruse via photopin cc

  • アースカラー=土、砂、木、植物など自然物の色。茶系だけを対象とする説と、グリーン系まで含める説がある
  • エコロジーカラー=海や空をイメージさせる色。茶系の色と青系の色を含む
  • ナチュラルカラー=洗いざらしの布や白木など、自然素材の色

と覚えておいてください。

* 「色彩と文化」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

1970年代に、アメリカで流行したベージュ、ブラウン、オリーブなどの色は、まとめて何と呼ばれていた?
A)エコロジーカラー
B)アースカラー
C)ナチュラルカラー


理解度クイズの正解:B)アースカラー

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