アルテ・ポーヴェラ

new 検定試験対策はコチラ → カラーコーディネーター検定 色彩検定

アルテ・ポーヴェラの意味とは

アルテ・ポーヴェラ(Arte Povera)とは、1960年代後半のイタリア美術運動で、「貧しい芸術」という意味。芸術のエリート性に対抗し、新聞紙、木材、石、ロープなど、それまで芸術作品に用いられなかった身の回りのありふれた素材を用いたのが特徴です。

「アルテ・ポーヴェラ」という名前は、イタリア人の美術評論家ジェルマーノ・チェラントにより1967年に命名され、展覧会の開催やカタログの発行など積極的な活動によってイタリア内外に広められました。

代表的な作家には、生き物や生肉を好んで素材として用いたヤニス・クネリス、

ヤニス・クネリス
ヤニス・クネリス
photo credit: jpellgen via photopin cc

廃材、絵の具、粘土などをミックスして用いた作品で世界中のアーティストに大きな影響を与えたアントニ・タピエス、

アントニ・タピエス
アントニ・タピエス
photo credit: xcaballe via photopin cc

イヌイットがつくる半円球の家をモチーフにした「イグルー」とネオン管を多用したマリオ・メルツらがいます。

マリオ・メルツ
マリオ・メルツ
photo credit: doris_pemler via photopin cc

廃材を組み合わせて色を塗ったりすると、何となくアートっぽい感じがするものですが、そういった感覚は、私たちがこれまで目にしてきたアルテ・ポーヴェラの作品群の影響かもしれませんね。

ただ、カラーコーディネーター公式テキストでは、あまり大きな扱いはされていません。1980年代にパリ・コレクションで話題となった川久保玲や山本耀司のファッションが、穴や皺、ほつれ、アシンメトリーな造形を用いていたことについて、「思想としてはアルテ・ポーヴェラに通ずるものがある」触れられているのみにとどまります。

なお、「アルテ・ポーヴェラ」という服飾ブランドがありますが、このブランドは、アルテ・ポーヴェラの精神のもと、軍モノや古着、端切れなど使い込まれた素材から新しいものを作り出していくことを柱にしているそうです。

* 「色彩と文化」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

1960年にイタリアで起こった芸術運動アルテ・ポーヴェラの特徴として適切なものは?
A)ルネサンス美術を復興した
B)新聞紙、木材、石などを用いた
C)立体作品はほとんど作られていない


理解度クイズの正解:B)新聞紙、木材、石などを用いた

このページのトップへ▲

ブログパーツ