アール・ヌーボー

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アール・ヌーボーの意味とは

アール・ヌーボー(Art Nouveau)は、19世紀末にヨーロッパで興った芸術様式で、「新しい芸術」という意味。19世紀後半のいきすぎた機械主義に反発し、人間の手仕事を復活させることが目的でした。

植物や動物、昆虫など有機的なモチーフや、自由な曲線による装飾性が特徴で、そのルーツはウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツにあるとされています。

「アール・ヌーボー」という名前の由来は、ベルギーにあります。ベルギーの『ラール・モデルヌ』という雑誌が、建築家として知られるヴァン・デ・ベルデの作品を指して用いたのが最初だったとか。

そして、フランスの美術商サミュエル・ビングが、そのヴァン・デ・ベルデに設計を依頼した骨董店の名前を「メゾン・ド・ラール・ヌーボー(Maison de l'Art Nouveau)」とし、そこでヴァン・デ・ベルデやロートレック、ルイス・C・ティファニー(あのティファニーの創始者の息子)などの展示を行ったところ、「アール・ヌーボー」という名前が一連の芸術様式の名前として定着していったようです。

アール・ヌーボーの代表的な作品には、

ヴィクトール・オルタ設計の「タッセル邸」
ヴィクトール・オルタ設計の「タッセル邸」
photo credit: verpichselt via photopin cc

エクトール・ギマール設計のパリのメトロ駅入口
エクトール・ギマール設計のパリのメトロ駅入口
photo credit: stevecadman via photopin cc

アルフォンス・ミュシャのグラフィックデザイン
photo credit: sofi01 via photopin cc

ビアズリーのグラフィックデザイン
ビアズリーのグラフィックデザイン
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エミール・ガレのガラス器
エミール・ガレのガラス器
photo credit: katalineise via photopin cc

ドーム兄弟のガラス器
ドーム兄弟のガラス器
photo credit: mharrsch via photopin cc

などがあります。

この様式は、フランスを中心に発展し、やがてヨーロッパ全土に広まりますが、20世紀初頭の装飾を排したモダンデザインの台頭とともに、世紀末の退廃的・病的デザインとして廃れていきました。

アール・ヌーボーと入れ替わるように流行した芸術様式がアール・デコで、曲線を多用した有機的なデザインのアール・ヌーボーとは対照的に、直線的、幾何学的なデザインが特徴です。

アール・ヌーボーとアール・デコの違いは、カラーコーディネーター検定試験でもよく問われますので、スタイルの違いや、それぞれの代表的な作家や作品などを、しっかり押さえておいてください。

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理解度クイズ(正解は記事下)

次のうち、アール・ヌーヴォーの建築作品とされているのは?
A)クライスラービルディング,
B)タッセル邸
C)サヴォア邸


理解度クイズの正解:B)タッセル邸

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