アール・デコ

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アール・デコの意味とは

アール・デコ(Art Deco)は、「Art Decoratife」の略で、「装飾美術」という意味があります。1910年から30年代にかけて、世界的に流行した装飾様式で、1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」が、その呼び名のきっかけになりました。

その特徴は、鋭角的・幾何学的・直線的な形態と、黒、金、銀、原色といった鮮烈な色彩です。鋭角的・直線的な形態には、当時発展中であった飛行機や自動車などから受ける「スピード」「メカニカル」といったイメージの影響が、色彩には、各国の民族美術や芸術運動の影響があるとされています。

各国の民族美術から影響を受けた色彩の例として挙げられるのは、「バレエ・リュス」(ロシアバレー団)の衣装や舞台装置の原色、日本の漆工芸や水墨画の黒、パリのミュージックホールで活躍した黒人ダンサーのジョセフィン・ベーカーの肌の黒檀色など。

バレエ・リュス
バレエ・リュス
photo credit: janwillemsen via photopin cc

ジョセフィン・ベーカー
ジョセフィン・ベーカー
photo credit: Reannon Muth via photopin cc

また、芸術運動の影響として挙げられるのは、アンリ・マティスやアンドレ・ドランなど、20世紀初頭のフランスの野獣派(フォービズム)の画家たちの原色を多用した強烈な色彩です。

アンリ・マティス
アンリ・マティス
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アンドレ・ドラン
アンドレ・ドラン
photo credit: Cea. via photopin cc

アールデコを代表する作品は、まず、建築ではクライスラービルやエンパイアステートビルなどニューヨークの摩天楼群。特にステンレス製の尖塔が印象的なV.W.アレン設計のクライスラービルは、アールデコ建築の象徴となっています。

クライスラービルディング
クライスラービルディング
photo credit: neckarhase via photopin cc

工芸品では、ルネ・ラリックのガラス工芸、ピュイフォルカの銀器、日本の漆工芸作家・菅原精造に学んだジャン・デュナンとアイリーン・グレイの漆工芸品、ソニア・ドローネのテキスタイルなどが代表的です。

ルネ・ラリック
ルネ・ラリック
photo credit: fringedbenefit via photopin cc

また、服飾デザイナーのココ・シャネルや、画家のタマラ・ド・レンピッカといった、後に自立した女性の象徴として語られる人たちが活躍したのも、この時代の特徴です。

タマラ・ド・レンピッカ
タマラ・ド・レンピッカ
photo credit: kjano via photopin cc

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理解度クイズ(正解は記事下)

次のうち、アール・デコの作品の特徴として適切でないものは?
A)黒、金・銀、原色を用いる
B)有機的モチーフの曲線的な文様
C)各国の民族美術から影響を受けた


理解度クイズの正解:B)有機的モチーフの曲線的な文様

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