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NCS(ナチュラルカラーシステム)

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NCSとは、ナチュラルカラーシステム(Natural Color System)の略称で、ドイツの心理学者ヘリングの色の体系に、スウェーデンの心理学者ヨハンソンらが手を加え成立した表色系です。スウェーデン規格協会により公刊され、1979年にスウェーデンの国家規格に定められました。

NCSは、一般の人間の素朴な色の知覚を表現した表色系とされており、「黒み(黒への類似度)」「色み(クロマチックネス)」「色相」の三つの属性で色を表わすのが特徴です。

例えば、JIS慣用色名の浅葱色(あさぎいろ 系統色名では「あざやかな緑みの青」)は、NCSでは黒み20%、色み60%、色相は青から色相環を右回りに緑に向かって10%の位置にありますので、略号で「2060-B10G」と表記されます。

浅葱色 2060-B10G

これだけではちょっと分かりにくいと思いますので、各属性をひとつずつご説明しましょう。「黒み」「色み」については、こちらをご覧ください。NCSの等色相断面上で浅葱色の位置を示したものです。

NCSの等色相面

「黒み」はS(黒)を100%、W(白)とC(色み)を結んだ線を0%とし、表示したい色がその間のどこに位置するのかをパーセンテージで表わしたものです。浅葱色の黒みは20%です。

他方「色み」は、Cを100%、WとSを結んだ線を0%とし、表示したい色がその間のどこに位置するのかをパーセンテージで表わしたものです。浅葱色に黒みは60%です。

浅葱色のNCSの略号「2060-B10G」の「2060」は、黒みと色みのパーセンテージを示したものなんですね。

では、ハイフンより後ろの「B10G」は何なのかといいますと、これは「色相」を示す記号。色相環上の位置をパーセンテージで表わしたものです。

NCSの色相環は、ヘリングが主張した黄、赤、青、緑の四原色で構成されています。黄(Y)と青(B)を縦軸、緑(G)と赤(R)を横軸配して表わされるのが一般的です。

浅葱色のNCS色相環上の位置は、図のようになります。青(B)を起点に、時計回りにたどりついた緑(G)を100%とすると、10%の位置。これを略号で表わしたものが「B10G」なんですね。

NCSの色相環

各属性と略号の関係をまとめますと、こうなります。

NCSの略号

グラフで表わす方法もあります。

NCSのグラフ

なお、色みがない場合、すなわち無彩色は、黒への類似度+「00」の4桁の数字(黒への類似度50%のグレーだと「5000」)、黒みがない場合、すなわち純色は、C-色相(あざやかな青紫は「C-R70B」)という表記になります。

他の表色系と比べると、やや難解なNCSですが、心理的尺度にもとづいて人間の知覚した色を表わすことを目的としているので、照明光などの条件にかかわらず、色の見えを表すことができるというメリットがあるそうです。

EU諸国では、産業用標準として使われるという動きもあるとのことですので、マンセル表色系や、PCCSなどとともに押さえておいてください。

* 「色彩調和と配色」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

NCSにおける色の表示が「2060-B10G」である場合、この色の「黒み」は何%?
A)20%
B)60%
C)10%


理解度クイズの正解:A)20%

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