ジャッドの四つの原理

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ジャッドの四つの原理の意味とは

「ジャッド」とは、20世紀のアメリカの色彩学者 J.B.ジャッド(J.B.Judd)のことです。彼は、様々な色彩調和論を研究し、それらに共通する色彩調和の原理を四つにまとめました。それが「ジャッドの四つの原理」とか「ジャッドの4原則」と呼ばれるものです。以下に列挙してみましょう。

  • 秩序の原理
  • なじみの原理
  • 類似性の原理
  • 明瞭性の原理

ここで、あれ?私のテキストと微妙に違う!と思われた方もいらっしゃるでしょう。そう、ジャッドの四つの原理は、色彩検定とカラーコーディネーター検定では表記が異なるのです。上は、色彩検定が採用している表記。カラーコーディネーター3級テキストの表記は以下の通りです。

  • 秩序の原理
  • 親近性の原理
  • 共通性の原理
  • 明白性の原理

まあ同じことを言っているんだな、ということは分かりますが、ちょっと混乱しますね。ちなみにもとの英語は、順に "order" "familiarity" "similarity" "unambiguity" です。表にまとめてみました。

ジャッドの四つの原理の名称
ジャッドの四つの原理の名称

さて、それでは、それぞれの原理の内容の説明に移りましょう。

1.秩序の原理

等間隔性を持つ色相環や色空間から、規則的に、または単純な幾何学図形の位置関係から選ばれた色による配色は調和するという考え方です。

キーワードは「幾何学図形」。例えば、調和するとされているトライアド配色やテトラード配色は、それぞれ色相環上から三角形、四角形の位置にある色を選んでいますね。

秩序の原理
秩序の原理

2.なじみ(親近性)の原理

自然界に見られる色の変化や、照明されたものの明暗など、見慣れた色の配列は調和するという考え方です。例として示されるのは、ルードの色相の自然連鎖。これは、自然界では明るい色は黄み方向に、暗い色は青み方向に見えるというものです。

なじみ(親近性)の原理
なじみ(親近性)の原理
photo credit: Stefan Soderstrom via photopin cc

そして、このルールに従った配色がナチュラルハーモニー。なじみ(親近性)の原理といえばナチュラルハーモニー、と憶えておくといいかと思います。

3.類似性(共通性)の原理

ある種の共通性や類似性を持つ色の組み合わせは調和するという考え方です。もっと簡単に、色相やトーンに共通性がある色は調和する、と言ってもいいかもしれません。同一色相配色や同一トーン配色がその例です。

カラーコーディネーター検定を受ける人は、「ドミナント」というキーワードも合わせて押さえておきましょう。次の図は、上がドミナントカラー配色、下がドミナントトーン配色です。

類似性(共通性)の原理
類似性(共通性)の原理

4.明瞭性(明白性)の原理

曖昧でない(unambiguity)配色、つまりはっきりと異なる色どうしの配色は調和するという考え方です。曖昧な配色も美しい場合があるよ、という異論はあるかもしれませんが、少なくとも、ジャッドがまとめたところの西洋の色彩調和論では、曖昧は好まれないようです。

明瞭性(明白性)の原理を実践するには、色に明度差をつけることを心がけるとよいでしょう。

明瞭性(明白性)の原理
明瞭性(明白性)の原理

ということで、以上、ジャッドの四つの原理をまとめてみました。両検定において頻出ですので、しりっかり憶えておいてくださいね。

なお、巷ではジャッドの四つの原理を「ジャッドの色彩調和論」と表現している媒体も見受けられますが、その表現では、ジャッドの立ち位置を分かりにくくなるような気がします。

ジャッドは、既存の色彩調和論を整理して四つの原理にまとめた人、として、独自の色彩調和論を展開したゲーテ、シュヴルール、ムーン‐スペンサーらと区別をしておくと、学習が進めやすいと思います。

* 「色彩調和と配色」をもっと読む

理解度クイズ(正解は記事下)

ジャッドの四つの原理のうち、なじみ(親近性)の原理と最も関係が深いのは?
A)トライアド
B)補色色相配色
C)ナチュラルハーモニー


理解度クイズの正解:C)ナチュラルハーモニー

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